歯のホワイトニングやってみたいけど、
「ホワイトニングって本当に歯が白くなるの?」
「知覚過敏になるリスクがあるの?」
「歯が染みたり、痛いんじゃないの?」 など、
興味はあるけど、施術を踏み止まっている方の多くはデメリットやリスクが気になっているのではないでしょうか。
日頃から丁寧に歯を磨いても、コーヒーやたばこ、加齢などが原因で、歯の黄ばみや汚れたりしていくものです。
ホワイトニングを行うことで、芸能人のような白い歯を手に入れ、顔全体を明るく見せて魅力的な笑顔になります。
ここでは、ホワイトニングを行う上で、後悔しないためにメリット・デメリットを紹介します!
この記事を参考にしていただいて自分に合ったホワイトニングを見つけてください。
ホワイトニングのメリット
ホワイトニングのメリットは大きく分けて4つあります。
・歯を削らず白くできる
・顔が明るく見えて魅力的な笑顔を手に入れることができる
・口内環境の改善や虫歯予防につながる
・セラミックの治療より比べて安い
上記についてそれぞれ詳しく解説していきます。
歯を削らずに白くできる
ホワイトニングでは、専用のホワイトニングの薬剤を使用して漂白し、歯を白くしていきます。
普段の歯磨きなどでは落とし切れない歯の表面に付着した汚れを専用の薬剤で内側から分解・漂白して歯を白くするので、
歯を削る必要がありません。
施術後、薬剤の影響で一時的に歯や歯茎が染みる場合があります。
ですが、通常であれば24時間以内に治りますし、予防のための薬剤を使用することによって最小限にすることができます。
ホワイトニングは、大切な天然の歯を削ったり、傷めたりすることなく、白く輝く歯を手に入れることができます。
顔が明るく見えて魅力的な笑顔を手に入れることができる
歯は顔の一部なので、歯の黄ばみや汚れは見た目の清潔感に影響します。
さらに、歯の黄ばみや汚れが気になっている方は、他人からの視線を意識してしまい、自分の笑顔に自信がなくなったり、
手で口元を覆い被して素敵な笑顔を隠してしまう方もいます。
ホワイトニングによって、歯の明るさを上げて白くすることで、本来の歯の色より白くなるので、
顔の表情が明るく見えて印象的な笑顔になります。
また、歯の明るさを上げて白くしても、不自然な白さにはならないので安心です。
口内環境の改善や虫歯予防につながる
最初から最後まで歯科医院でホワイトニングの施術を受けるので、施術前には必ず歯科医師や歯科衛生士によって
口腔内のチェックや歯石の除去を行うため、口内環境の改善や虫歯予防、病気の早期発見にも繋がります。
また、ホワイトニングを行う前には、クリーニングをおすすめしています。
歯の表面の汚れを落としてからホワイトニングを行う方がより効果的です。
それによって口内の健康状態も良くなります。
さらに、ホワイトニング後は、白い歯を継続するために、歯磨きなどのメンテナンスも丁寧になる傾向があるので、
虫歯予防の効果が高まります。
セラミックと比べて安い
セラミックは、天然の歯に近い透明感のある素材で、最近はホワイトニングでの利用者が増加しています。
施術にかかる費用としては、セラミックや差し歯などで歯を白くすると、1本あたり十数万円ほどかかってしまいます。
ですが、ホワイトニングであれば、1本あたり数千円ほどなので、セラミックと比べて費用は安いです。
また、セラミックは、歯を削ったり、傷めたりするリスクがありますが、
ホワイトニングは、歯を削ったり、傷めたりせずに歯を白くすることができます。
ホワイトニングのデメリット
ホワイトニングにメリットがあれば、もちろんデメリットも存在します。
デメリットは大きく分けて4つあります。
・知覚過敏が起こる可能性がある
・天然の歯以外に効果がない
・色戻りの可能性がある
・健康対象外になる
上記についてそれぞれ詳しく解説していきます。
知覚過敏を起こす可能性がある
個人差はありますが、ホワイトニングの施術中や施術後に歯が染みる(=知覚過敏を起こす)場合があります。
また、歯の削れや欠け、ひび割れなどの状態も歯が染みることがあります。
歯が染みる原因は、歯を白くする上で、薬剤が歯の神経に近い部分に刺激を与えるためです。
ただし、ホワイトニングによる知覚過敏の症状は一時的なもので、通常は24時間以内に治ります。
症状が継続する場合は、薬剤を使用する時間を減らしたり、濃度の低い薬剤を使用したりすると症状が軽減します。
歯科医院で知覚過敏抑制剤を処方される場合があります。
なので、2日以上痛みが続くのであれば、自分で判断せずに医師に相談してみましょう。
天然の歯以外には効果がない
ホワイトニングで歯が白くなるのは天然な歯のみです。
被せ物や詰め物、セラミックは、天然の歯と構造が異なるため、ホワイトニングの効果は期待できません。
他にも、歯の神経が死んでいる場合や、歯の神経を治療をしたことがある歯も白くなりにくいため、
このような歯については、色ムラができる可能性があります。
ホワイトニングを行った結果、天然歯と人工歯の色の違いが目立ってしまいます。
人工歯については、ホワイトニングではなく、歯のホワイトコートやマニキュア、クリーニングをすることで
歯を白く見せる方法があります。
「前歯などに人工歯を装着されている」「治療をした経歴がある」方は、ホワイトニングを行う前に医師と相談し、
治療の手順を決定してから施術をしましょう。
色戻りの可能性がある
ホワイトニングの効果は一生ものではなく、色戻りします。
個人差はありますが、オフィスホワイトニングであれば、3ヶ月を経過した頃から元の色に戻り始めることもあるため、
施術を継続する必要があります。
さらに、1回の施術で歯が白くなったとしても、効果が継続する期間は、食生活や生活習慣によっても異なります。
特に代表的な物としては、コーヒー・紅茶・ウーロン茶・赤ワイン・カレーライス・醤油・ソース・たばこなど
色の濃いものは歯に着色しやすいので色戻りする原因になります。
なので、食生活を改善したり、セルフケアや歯科医院での定期的なメンテナンスをすることで歯の白さをキープするができます。
また、1回の施術で歯が白くなるオフィスホワイトニングと、自宅できるホームホワイトニングを併用する
デュアルホワイトニングであれば、色戻りしにくいです。
上記のデュアルホワイトニングについては後ほど説明します。
健康保険対象外になる
まず、歯科医院での健康保険対象の治療は、厚生労働省のルールで制定されています。
「(歯や顎の)機能回復が必要な場合の最低限の治療」のみです。
なので、ホワイトニングのように審美目的の治療(自由診療)は、健康保険対象外となり、自費診療となります。
費用につきましては、保険診療の場合、基本的にどの医院でも同じですが、自費診療は、歯科医院が独自で料金の設定できるので
医院ごとに費用も異なります。
ホワイトニングできる歯科医院をいくつか比較してみるのもいいかもしれません。
歯のクリーニングは、虫歯や歯周病であったり、何らかの病名や診断があれば保険が適用します。
「歯を綺麗する理由でクリーニング」(自由診療)という場合は保険は適用させませんが、
「虫歯・歯周病を治療(予防)するためのクリーニング」(保険診療)の場合は保険が適用されるということです。
ホワイトニングの種類
ホワイトニングの方法には、4種類あります。
・オフィスホワイトニング
・ホームホワイトニング
・デュアルホワイトニング
・セルフホワイトニング
上記の中でも歯科医院で経過を診察するホワイトニングは、
オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングの3種類です。
また、施術方法や施術費用などが、それぞれのホワイトニングによって異なります。
目的と希望に応じて、適したホワイトニング選びが大切になります。
ここではホワイトニングの施術方法・料金目安を種類別に解説します!
オフィスホワイトニング
歯科医院で施術を受けて歯を白くする方法で、高濃度の薬剤を使用するため、
施術を行えるのは歯科医師と歯科衛生士の有資格者のみとなります。
オフィスホワイトニングは、プロの1回の施術で効果を期待している方におすすめです。
また、歯の表面にホワイトスポット(白いシミ)がある方も、オフィスホワイトニングであれば、
白さのバランスを見てホワイトニングすることができます。
他のホワイトニングと比較しても短期間で効果を実感できると言われていますが、
オフィスホワイトニングの場合は強力な薬剤を使用するため、歯が染みたり、歯に痛みを感じる方もいます。
治療時間は30分〜1時間で、施術回数も1回で歯が白くなったと実感できます。
持続期間は平均3〜6ヶ月で、料金相場は1回あたり1〜7万円ほどです。
ちなみに、ホワイトニングサロンは、歯科医師と歯科衛生士がいないので歯の専門的な知識がありません。
また、虫歯の治療ができなかったり、歯科医院で使用する薬剤やレーザーは使用できません。
歯科医院であれば、口内の健康状態を確認して綺麗にした上で、専用の薬剤やレーザーで施術を行うので
オフィスホワイトニングをおすすめします。
ホームホワイトニング
歯科医院で自分の歯に合う専用のマウスピースを作成し、処方されたホワイトニングの薬剤を使用して
自宅でケアする方法で、仕事などが忙しくて歯科医院に通えない方におすすめです。
近年では、電話などで診察してインターネットで薬剤を購入する、通院なしでホワイトニングができる
「オンライン診療」という仕組みもあります。
ホワイトニングを繰り返し行って歯を白くしていくので時間がかかりますが、
オフィスホワイトニングと比べて色戻りまでの期間が長い(=色持ちが良い)点がメリットになります。
さらに、歯の表面荒れも抑えることができて、透明感のある自然な仕上がりになります。
治療時間は毎日1〜2時間で、継続期間は2〜3週間で即効性はないですが、歯が白くなったと実感できます。
持続期間は平均1〜2年で、料金相場は専用のマウスピースや薬剤代を合計しておよそ1.5〜4万円ほどです。
通常は歯科医院で処方された薬剤と、自分の口で型取りした専用のマウスピースを使用しますが、
ドラッグストアなどで市販のキットを購入することもできます。
ただし、市販の薬剤は表面の汚れを落とす目的のアイテムになります。
過酸化尿素を含む薬剤は歯科医師が使用できるもので、国内のドラッグストアでは販売が禁止されています。
デュアルホワイトニング
「オフィスホワイトニング+ホームホワイトニング」を組み合わせたホワイトニングの方法です。
それぞれの特徴である“即効性”と”持続性”を兼ね備えたハイブリッドなホワイトニングになります。
2種類のホワイトニングを並行する方法のため、期間の短縮や歯の白さの安定に高い効果をもたらす方法です。
治療にかかる費用は大きくなりますが、後戻りも少ないので、理想的な白い歯を求める方におすすめです。
治療時間は毎日1〜2時間で、継続期間は1〜3ヶ月で歯が白くなったと実感できます。
持続期間は平均1〜2年で、料金相場はおよそ5〜8万円ほどです。
セルフホワイトニング
セルフホワイトニングは、エステやサロン、ホワイトニング専門店で店内の設備・道具を使用して自分自身でケアする方法です。
また、市販のキットでホワイトニングを行うことも可能です。
歯科医院と比べて手軽な価格でホワイトニングできるので、まずはホワイトニングを試してみたい方におすすめです。
サロンの薬剤には、歯の表面の着色を落とす成分が含まれており、これによって歯を着色前の本来の色に戻すことが目的なので、
セルフホワイトニングには、歯を白くする効果はないです。
さらに、サロンスタッフは、歯科医師・歯科衛生士の資格を持っていません。
歯科医院では、主に過酸化水素や過酸化尿素という成分の医薬品を取り扱うため、歯科医師・歯科衛生士の資格を持っています。
なので、「歯の色を明るくしたい・白くしたい」という方は、歯科医院でホワイトニングを行うしかありません。
治療時間は毎日30分〜1時間で、継続期間は1〜3週間で歯が白くなったと実感できます。
持続期間は平均1ヶ月で、料金相場はおよそ2〜5千円ほどです。
ホワイトニングで失敗しない為に
オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング・デュアルホワイトニング・セルフホワイトニングなど、
様々な種類があるホワイトニングで失敗しないためには、
・生活に合ったホワイトニングを選ぶ
・施術が受けられない場合がある
・効果に個人差がある
・施術を受けた後は着色性の食べ物や飲み物は控える
・ホワイトニングに特化したクリニックでしっかりカウンセリングする
上記の内容をそれぞれ解説していきます。
生活に合ったホワイトニングを選ぶ
治療期間と料金で選ぶ
1回で効果を実感したい場合は、治療期間の短い「オフィスホワイトニング」がおすすめです。
即効性よりも料金の安さを重視する場合は、「ホームホワイトニング」がおすすめです。
治療期間が長いホワイトニングを選ぶ時は、「最後まで継続できるかどうか」も検討しましょう。
痛みの少なさで選ぶ
ホワイトニングの種類によっては、知覚過敏が起こる場合があります。
痛みに敏感な方や不安を感じる方は、痛みの少ない「セルフホワイトニング」をおすすめします。
どれくらい歯を白くしたいのか
本来以上の歯の白さを手に入れたい方は、「デュアルホワイトニング」がおすすめです。
自然な歯の白さが欲しい方は、「ホームホワイトニング」をおすすめします。
まずは歯の着色汚れを落としたい場合には、「セルフホワイトニング」や歯科医院のクリーニングを試してみましょう。
いつまでに白くなりたいのか
一生の思い出になる結婚式、面接や就職活動で新しい門出を迎えるタイミングでホワイトニングする方は、
余裕を持って2〜3ヶ月前からスタートとするといいでしょう。
また、口内の状態によってはホワイトニングより前に治療しないといけない場合もありますので、
まずは歯科医院でカウンセリングしましょう。
施術が受けられない場合もある
18歳未満の方
歯の成長と発達が未完全なため、ホワイトニングの薬剤による影響を受けやすく、歯にダメージを与えてしまいます。
18歳未満の方は、日頃からの歯ブラシによるブラッシングを徹底しましょう。
虫歯や歯周病
病気の部分にホワイトニングの薬剤が、痛みや炎症を引き起こす可能性があります。
なので、まずは虫歯・歯周病の治療をしてからホワイトニングをしましょう。
詰め物や被せ物が多い、歯にひびが入っている
ホワイトニングの薬剤が患部に沁みて痛みが出てしまうので、ホワイトニングの前に歯の治療を行う必要があります。
また、歯のひびが深いと神経が炎症を起こす「歯髄炎」を発症するリスクもあるので、ホワイトニングはおすすめできません。
妊娠中・授乳中
ホワイトニングの薬剤が胎児に及ぼす影響を示す医学的なデータはまだ出ておらず、未知数ですが、
100%安全であるとは言い切れないのでホワイトニングは控えましょう。
無カタラーゼ症
無カタラーゼ症によって「カタラーゼ」という酵素を体内で生成できない方は、ホワイトニングができません。
ホワイトニングの薬剤に含まれる「過酸化水素水」は、通常であれば少量飲み込んだとしても体に影響はありませんが、
無カタラーゼ症の方は、体内で分解できないため、重篤な口腔内疾患を引き起こす可能性があります。
なので、無カタラーゼ症の方は、過酸化水素水を使用したホワイトニングが禁忌とされています。
効果には個人差がある
髪の毛や肌の色にも個人差があるように、歯の色にも個人差があり、人によって歯の色が違うのは、歯の質が異なるためです。
エナメル質の色・透明度・厚さ、象牙質の色などの違いによって歯の色の見え方が異なります。
さらに、食生活や嗜好品によっても効果が左右されます。
なので、歯科医院でしっかりカウンセリングして自分に合った方法でホワイトニングしましょう。
施術を受けた後は着色性の食べ物や飲み物は控える
理由は、歯の表面の乾燥とペリクルが剥がれるためです。
歯の表面の乾燥
施術後は歯の表面が乾燥しているため、通常より吸収しやすくなっています。
「ペリクル」が剥がれる
ペリクルには、主に「歯のエナメル質保護」と「歯の表面全体をコーティング」の2つ役割を担っています。
しかし、ホワイトニングで使用する薬剤により、歯の表面に存在する「ペリクル」が剥がれるため、
歯が色素に対して特に敏感になります。
結果として、歯のエナメル質は露出して、色の濃い食べ物や飲み物の色素や刺激に弱くなり、歯の表面に付着しやすいです。
最低でも、オフィスホワイトニング後は24時間〜48時間
ホームホワイトニング後は1時間〜2時間は、色の濃いものは避けてください。
ホワイトニングに特化したクリニックでしっかりカウンセリングする
カウンセリングする理由は、ホワイトニングへのイメージの効果と、実際のホワイトニングのギャップを解消することです。
ホワイトニングの施術に後悔する理由は、施術前の承諾書や注意事項の内容を理解せずに施術してしまい、
ホワイトニングに対する事前の知識が不足していたことが原因です。
カウンセリング時の確認項目は、以下のとおりです。
・施術前に歯科治療が必要なのか
・ホワイトニングの効果について
・歯が黄ばむ原因の確認
・どのくらいの歯の色合いにするのか
・今現在の歯の色味のチェック
・ホワイトニング後の注意点について
ホワイトニングを行う際は、必ずカウンセリングを受けることがポイントです。
まとめ
ホワイトニングにはメリット・デメリットがあります。
これらを理解した上で、ホワイトニングを行いましょう。
結婚式や面接、就職活動などのタイミングでホワイトニングする方は、
いつまでにどれくらい歯を白くしたいかなどを考えて選ぶことをおすすめします。
ホワイトニングを行うか悩んでいる方は、まずはお気軽に医師へ相談しましょう。
さらに、ぜひこの記事も参考にして、自分に合ったホワイトニングで理想的な笑顔を手に入れましょう。
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